読書

阿刀田高『鈍色の歳時記』「水ぬるむ」を読む

阿刀田高『鈍色の歳時記』を読んでいる。季語をテーマにした短編集で、全体的にブラックな雰囲気が漂っている。中でも薄気味悪さがぴか一だったのが「水ぬるむ」だ。 ストーリーは、べろんべろんに酔った田伏が夜の砂浜で嘔吐し、それを章三が介抱しているシ...
雑談

畳で寝ると気持ちいい?夏に布団を敷かずに昼寝するメリットを考える

最近は暖かくなってきたので、昼寝のときに畳で寝ることが多くなってきた。 「畳で寝る」とは、畳の上に布団などを敷いて寝ることではなく、畳の上に直に横たわって寝ることだ。夜は布団を敷いて寝る。しかし、昼寝のときは、畳に仰向けに寝て、毛布やタオル...
雑談

孤独死後の遺産はどうなる?三十代後半で「終活」を考える寂しい人生

時々実家に電話をかけると、自分のこれから先の人生を否応なく考えさせられる。 母「期待してないけど、結婚する予定はないんだよね?」 僕「ごめんね、ないんだ……」 母「まあ、結婚しなくてもいいから、自分の好きなように生きなさい」 先日はこんな会...
読書

溺英恵「売れっ子漫画家×うつ病漫画家」第五話を読む

溺英恵先生の創作BLマンガ「売れっ子漫画家×うつ病漫画家」の第五話が公開された。 後に売れっ子漫画家となる上薗純(ペンネーム「望海可純」)が福田矢晴(ペンネーム「古印葵」)のマンガと初めて出会い、感銘を受けるシーンからストーリーは始まる。矢...
雑談

飲み会が嫌いな若者が多い時代に「飲みニケーション」の意義を考える

コロナ禍のせいで飲み会は完全に悪者扱いだ。 もっとも、コロナ禍の前から、「飲み会=飲みニケーション」は多くの若者たちから嫌われていた。「好きでもない職場の人間と飲むのは詰まらない」「自分の時間とお金が奪われて無駄」などと言われ、飲み会は時代...
雑談

PVを稼ぐのに必要なのは、スキルや努力ではなく、ネタの選び方!?

ライターとして取材の仕事をしたり、イベントで撮影した写真をTwitterに投稿したりしてわかったことがある。 自分の書いた記事や写真のPV(ページビュー=ページが何回閲覧されたかを測る指標)がどの程度伸びるかは、何をネタとして選んだかによる...
読書

阿刀田高『不安な録音器』「ぽっぺんを吹く女」を読む

小学高学年のときに読んだ阿刀田高『不安な録音器』の中でも、「ぽっぺんを吹く女」というタイトルははっきり覚えている。その懐かしさから、『不安な録音器』再読では、「ぽっぺんを吹く女」から読み始めた。 ぽっぺんとは、ガラスでできたおもちゃだ。別名...
読書

溺英恵「売れっ子漫画家×うつ病漫画家」を読む

溺英恵先生がpixivで公開した創作BL漫画「売れっ子漫画家×うつ病漫画家」を読んだ。Twitterのトレンドに入っていたので、何となくリンクをたどって読み始めたら、思いっきり感動してしまった。 BL(ボーイズラブ)なので、このジャンルに苦...
勉強

英語が大好きだったのに恋愛に冷めるように超嫌いになったのは何故?

僕は中学時代、英語が大好きだった。 「将来、英語を使った仕事をしたい!」と本気で思っていて、ワクワクしながら英語の授業を受けていた。教科書本文を丸暗記して、毎回の授業の最初に発表した。教科書やワークなどの知らない表現は片っ端から覚えた。英作...
読書

阿刀田高『不安な録音器』「聖夜」を読む

阿刀田高『不安な録音器』の最初の短編は「聖夜」である。 舞台は島根県松江市。ストーリーの中でも少し出てくるが、『怪談』の作者として有名なラフカディオ・ハーン(小泉八雲)ゆかりの地だ。 ここは美しい町だが、どこかもの悲しい。 「私」は、初めて...