放置していたマイナポイントをWAONで受け取るための手続きをした。
スマホを使って指示通りにアプリをインストールしたり、各種番号を入力したり、カードを読み取らせたりしていくのだが、何をしているのかがさっぱりわからない。とにかく指示通りに操作するだけだ。
たった1回の申し込みのためだけに、よくわからないアプリをインストールさせられて、スマホの画面に変なアイコンが2つも……。
しかも、これで20分くらいの時間ロス。
国民をバカにしているのだろうか?
確定申告の電子申告のときもそうだったのだが、手続きが面倒でうんざりさせられる。
僕は前職がIT業界だったので、よくわからない操作に対する耐性はある。一方、こういう操作に苦手意識のある高齢者などは、途中で嫌になって諦めてしまうのでは……。
国はもう少しわかりやすいシステムを作れなかったのか?
それとも、あえてわかりにくく作って、マイナポイントを諦めさせるつもりなのか?
学校教育にプログラミングが導入され、子供たちにいろいろやらせようとしているが、その前に国はやるべきことがある。
ペーパーレスだとか何だとかいってさまざまな手続きをIT化するなら、もう少しわかりやすくしてほしい。
ごちゃごちゃとわけのわからないシステムを即席で作って、横の連携もできているのかどうかわからない状態でリリースするとか、国民をバカにするにも程がある。
「バカな国民相手だからこれで十分」と言いたいのかもしれないが、それにしても、あまりにもお粗末でお話にならない。ユーザビリティーもクソもあったものではない。
子供たちにプログラミングを学ばせる前に、政治家や官僚の皆さんがプログラミングを徹底的に学ぶべきではないのか?
バグやら脆弱性やらが露呈したり、個人情報がだだ洩れしたりするのが当たり前の日本のシステムだが、これは上流工程に問題があるように思う。要件定義がグダグダのまま見切り発車しているから、トラブルが多発するのだろう。
マイナポイントに限らず、日本の制度は全体的に、単純なことをわざわざわかりにくく構築しているように思う。「難解=正義」と勘違いでもしているのか、国民にはさっぱりわからない仕組みをたくさん作って、「国は頑張りました」という雰囲気を醸し出している。
これでは国力が衰えるのは当たり前だ。
日本はどうでもいいことにお金と時間と労力を費やし、国民にも無駄を強いているが、そんなことをしているうちに、いずれ中国やインドなどに抜き去られてしまうだろう。