インプットのための読書で自分の人生を切り開くことができるのか…?

昨年度までのことを振り返り、家庭教師の仕事は縮小して、最終的には廃業しようと考えている。

子供は決してこちらの思い通りに動いてくれないし、そもそも「思い通りに動かそう」ということ自体が間違っている。子供にも人格があり、別人格である僕にできることは限られている。というか、ほとんどないのかもしれない。

40代に突入するまでのあと数年、頭や胃を痛めながら、他人の子供のために自分の時間や労力の多くをつぎ込むことに魅力を感じなくなった。そもそも、東京で家庭教師を再開したのも、次の仕事を見つけるまでのつなぎだったはず。長く続け過ぎたのだ。

これからは、いくらかでも自分の思い通りに動いてくれる自分の人生に時間や労力をどんどんつぎ込もうと思っている。

そうはいっても、自分にできることは何か?

やりたいことではなくできること――。

とりあえず、現在の僕の生活を支えているライターの仕事なら、これからも無理なく続けていけそうな気がする。

別に文章を書くことが好きなわけではないが、書くことはできる。起きている時間のうち、外出している時間を除いて6~7割くらいを執筆に充てられるようになれば、もっと稼げるのではないかと思う。ただ、好きなわけではないので、どうしても書くのに時間がかかる。ネット上で遊んでしまう。

それでも、家にいてできる仕事なのだからありがたい。取材でない限り、頭や胃が痛くなることもないし、自分の好きな時間に執筆できるので、だらしない僕でも続けられる。

何よりも、現在お世話になっているクライアント様は最高だ。仕事自体は楽しい。

ただ、ライター業だけで食べていこうと思うと、「もっといろいろ書けないといけないのではないか?」と不安になり、表現の幅を広げるためライトノベルを読んでいる。ティーンズに受け入れられやすい表現を研究する目的だ。指導中の生徒がラノベにハマっているから、というのもあるが(笑)

何年か前まで教材作成を行っていて、そこでは児童書や児童文学も斜め読みしたのだが、「子供向けとはいえ、決して侮れない」と思った。子供向けの文章も書けるようになりたい。

ラノベにしても児童書にしても、これらの多くは、読者に夢や希望を与える文章だ。自分もそういう文章を書ければ(稼げる可能性が高まって)ステキだと思う。ゴテゴテと技巧を凝らして難解な(割に大して売れそうにもない)純文学のような高尚な文章を目指すよりも、よほど夢がある。

しばらく本を読んでこなかったこともあり、趣味と実益を兼ねて、いろいろな本を読んでインプットしていくことが、当面の僕の仕事でもある。

以前シナリオの書き方の本も買ったのだが、面白くなくて、数十ページ読んだ後、どこかに埋もれさせてしまった。そういう本を読むよりも、実際に売れた本を読んで、「どうして人気になったのか?」を自分なりに分析した方が面白いし、自分の表現力を高める上でも有益だろう。遠回りなようだが、案外近道になるのでは?

第nの人生(「第2の人生」の打ち間違いではない。人生を何回やり直したのかわからないので、nとしておいた)へのはじめの一歩が読書だ。別に現実逃避しているわけではない(笑)

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