考えると脳のリソースを消費して、作業が遅くなり、時間が無駄になる

仕事などで毎日文章を何千字と書いているのだが、数行書いては手が止まり、少しネットサーフィンして、また数行書いて手が止まり、Twitterを眺めて……。で、原稿が書き上がってから入稿するまでに、なぜか空白の30分があって……。

情けない話だが、時間を無駄に過ごしてしまっている。家庭教師先では生徒に「手を止めるな」と言うが、自分も手が止まってしまいがちなので、本当はあまり強く言えない。言いたくない。

さて、自分に関していえば、いつから手が止まるようになったのか?

中学生くらいまでは、割とすぐに手が動いていた。しかし、高校生になったあたりから手が止まることが増えてきた。おそらく勉強が難しくなり、何も考えずに手を動かすだけでは対応できなくなったのが原因なのだろう。

世間一般では「考えることが大切」と言われるが、考えることが多ければ多いほど、手が止まる回数が増える。考えると脳のリソースを消費して疲れてしまい、現実逃避の時間も長くなる。考えなくてもできることを繰り返したり、意味もなくボーっとしたり……。非常に効率が悪い。

僕は特に、中途半端に考えなければならない作業が極端に遅い。メールの返信や確定申告の記帳作業など、大した手間ではないが、かといって機械的にサクサクできるわけではない作業が死ぬほど嫌いで、10分で終わることが2時間かかることもある。

考えることを少しでも挟むと、途端に作業速度が落ちる。ましてや、常に考えなければならない文章作成の仕事ならなおさらだ。

そんな自分はサラリーマンに向かない。決められた時間に決められたことをするのが苦痛過ぎる。今でも時々、会社に出勤する夢を見るが、悪夢だ。はっと目が覚めて、「自分はもう、会社に行く必要がないんだよ」と何回も言い聞かせて、ようやく落ち着く感じだ。

おそらく僕の脳みそは性能が悪いのだろう。だから、考えると動作が遅くなる。動作を速くしたければ、考えないようにするしかない。考えないでできることをどんどん増やしていけばいいのだが、それにも限度がある。ライターの仕事はそれではできない。

そうはいっても、「ライターの仕事をもっときちんとやっていきたい」という思いはあって、ここ最近はとにかく文章を書くようにしている。が、文章を書いている時間と無駄にした時間を比べると……。悲しくなってきて泣きたい。

自分の能力の低さ、脳みその性能の悪さを直視した上で、「どうすれば楽に仕事をできるのか?」を模索するしかない。不労所得の仕組み作りとか、株式投資とか……。段々と怪しげな方向に突き進んでいる気がするのだが、気がするだけだろう。

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