皮膚科の院長の入院から、複数の収入減やリスク分散の重要性を考える

唇のヘルペスが治らないため、本日いつもの皮膚科へ行った。

入ると、待っている人は誰もいなかった。

――直ぐに診察してもらえる。ラッキー!

そう思ったのだが、世の中上手くいかないものだ。

受付のスタッフが「張り紙があったと思いますが、院長先生が骨折で入院しているので、診察はできません」と言う。

張り紙を見ていなかった僕は困ってしまった。

しかし、お薬手帳を見たスタッフが「前回のヘルペスと同じ飲み薬でいいですか?」と言ってくれて、電話で院長と話して、結果として飲み薬5日分を出してくれた。軟膏はあるので、これでとりあえずは様子見だ。

ただ、院長からのメッセージで「7月と8月は診察できないと思うので、5日で治らないようだったら、別の皮膚科を受診してください」とのこと。嫌な予感しかしない。

僕が通っていた皮膚科は、医師が院長一人しかいない。したがって、院長が診察できないとなると、そのまま誰にも診察してもらえないことになる。

今回はお薬手帳のおかげで何とかなったが、次回はもう無理だろう。というよりも、次回は永遠に訪れないかもしれない。

皮膚科は近隣(少し遠くなるが)にいくつもあるので、「次は違うところに行こう」となるだけだ。しかし、もし「違うところ」が無かったら、きっと困ってしまっただろう。

皮膚科の件で実感したのは、何かをするのに一つの手段に依存すると、その手段が使えなくなったときに詰むので、常に複数の手段を確保しておくことが重要である、ということだ。

僕のようなフリーランスだと、収入源の分散は絶対だ。最近では、サラリーマンでも、勤務している会社にべったり依存することのリスクが叫ばれている。終身雇用制度は崩壊し、リストラも日常茶飯事となった現在の日本なら尚更だ。

昨日、社会人の元教え子に「収入源は複数確保しておかないと危ないよ」と話したのだが、これは自分にも強く言い聞かせている。

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ライターの仕事にしても、複数のクライアントとのお付き合いを大切にする。自分のサイトをコツコツ育てて広告収入を稼ぐ。預金を株や投資信託などに変えて資産を増やしていく。株や投資信託を買うにしても、「卵を一つのカゴに盛るな」という格言に従って、分散投資を基本とする。

とにかく収入源の分散をいつも考えて行動している。一つの収入源にべったり依存すれば、その収入源が途絶えたとき、路頭に迷う可能性が高まる。

皮膚科も近隣に一か所しかなければ、どんなに体が痒くても痛くても、どうすることもできなくなってしまう。幸い東京23区に住んでいるから病院には困らないが、これがド田舎だったら――。想像しただけでゾッとする。

そんなことを考えながらいつもの皮膚科を後にした。先ほど晴れていた空からは雨がポチポチ降ってきた。

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