新陳代謝する街並みと歴史ある神社や史跡が共存する両国がおもしろい

今日は墨田区両国で散髪してきた。

前回の散髪は2021年2月3日だったので、約4か月ぶりに髪を切ったことになる。頭が軽くなり、目の前が明るくなり、天辺が涼しくなった(禿げてきた証拠か?(笑))

その帰り道、両国駅周辺を自転車でグルッと回ってみた。かつて住んでいた土地で、よく知っているはずなのだが、どうも街の表情が変わってしまったようだ。

特に気になったのは、あちこちで建設工事が行われていることだった。

両国周辺は近年、都市開発の流れで古い建物は取り壊され、どんどん街並みが変化している。

ここ数年、複数の公園でも工事が行われて、トイレが新しくなったり、鬱蒼と木々が茂っていた場所が普通の公園になったり……。公園がきれいになっていく現象が起こっていた。

住宅街も激変している。僕が以前住んでいたマンションの一帯は現在、更地になっている。

2年ほど前、僕は立ち退きを要求された。前職で先輩から、賃貸でも立ち退きがあることを聞いていたのだが、それを実際に自分が体験するとは……。

先輩が言うには、賃貸からの立ち退きでも立ち退き料が出るとのこと。そして、実際に僕が立ち退きする際にも、それなりの金額の立ち退き料をいただいた。しかも、最後の数か月分の家賃はチャラ、敷金も全額返金。

前に住んでいた部屋が汚部屋(ゴミ屋敷)化していて、「引っ越すときはヤバイ」と思っていた僕にとっては、非常にありがたい話だった。一駅離れただけの場所に引っ越せたのも運がよかった。

というのはさておき、10年くらい住んでいたマンションが無くなってしまったのは、やはり悲しい。

隣にあったクリーニング屋や比較的新しかった一軒家も、全部取り壊されてしまったのだが、結局まだ何も建設されていない。コロナ禍でオリンピックの開催が延期となって、オリンピック景気を見込んでいた建設計画が頓挫したのかもしれない。

建物が建て替わるだけでなく、店舗の入れ替わりも激しい。今日も自転車で街中を走りながら、「数か月前までここにあったペットフードのお店が塾に変わっている!」という発見がいくつもあった。

新陳代謝する墨田区。一方で、神社や史跡などがあちこちに残っていて、その場所で何があったかを物語る立札や碑文もあり、歴史を後世に伝えていく工夫もみられる。ぶらぶらと散歩するだけでも、「ここが忠臣蔵の舞台だったんだ!」とか「ここに三遊亭圓朝の住居があったんだ!」とか、さまざまな発見がある。

どんどん変わっていくものと、いつまでも変わらないもの――。

両方が共存している東京の下町は本当におもしろい。

タイトルとURLをコピーしました